
AIで三面図は作れるか|角度と並びは得意なモデルが違います
三面図(正面・側面・背面を並べた設定資料)を画像生成AIで作ろうとすると、2つの要求を同時に満たす必要があります。指定した角度で描かれること、そして3つが1枚に整列して並ぶこと。実測すると、この2つは別々のモデルの得意分野でした。
角度とレイアウトは得意なモデルが違う
| 要求 | GPT Image 2 | Nano Banana 2 |
|---|---|---|
| 角度の指定(30度・60度) | 効きにくい。正面寄りに戻る | 効いた |
| 分割レイアウト(複数コマの整列) | 従った | 崩れた |
| 画像内の文字(ラベル・キャプション) | 従った | 崩れた |

1回で三面図を出してもらうのは無理なんですか?

角度が合うと並びが崩れて、並びが揃うと角度が甘くなります。分けたほうが早いです。
手順を分ける
1枚で完成させようとせず、角度ごとに1枚ずつ作って、並べるのは生成の外でやるのが確実でした。
- 文章か参照画像で、キャラクターの見た目を確定させる
- 角度の指定が効くモデルで、正面・側面・背面を別々に生成する
- 同一性を保つため、確定した1枚を参照画像として全ての角度に渡す
- 並べる作業とラベル付けは、生成の外(レイアウトツール)でやる
3番目が重要です。角度ごとに別々に生成すると、そのままでは角度ごとに別人になります。確定した1枚を全ての実行に参照として渡すことで、同じ人物のまま角度だけを変えられます。
同一性を保てるモデルを使う
この進め方は、参照画像から人物の造作を保てるモデルであることが前提です。実測では、参照を渡しても別人になるモデルがありました。
| モデル | 参照人物の同一性 | 角度の指定 |
|---|---|---|
| GPT Image 2 | 保てた | 効きにくい |
| Nano Banana 2 | 条件つきで保てた | 効いた |
| Seedream 5.0 Lite | 保てなかった | — |
角度の指定と同一性の両方が要る工程です。Nano Banana 2 で角度を出し、崩れたものを GPT Image 2 で作り直す往復になることがあります。1つのモデルで完結させようとしないほうが、結果的に早く終わりました。

角度ごとに出したら、確定した1枚を全部の実行に渡す。それで同じ人物のままになる。
ラベルや寸法は生成に任せない
「正面」「側面」といったラベルや、寸法の数字を画像内に入れさせるのは避けてください。文字の指示に従うモデルでも、細かい文字列は崩れます。テキストは生成の外で載せるほうが確実です。
よくある質問
- 1回の生成で三面図は作れますか?
- 角度の正確さと並びの正確さが別のモデルの得意分野なので、1回で両方を満たすのは難しいのが実測の結論です。角度ごとに生成して外で並べる方法を勧めます。
- 角度ごとに生成すると別人になりませんか?
- なります。確定した1枚を参照画像として全ての実行に渡すことで、同じ人物のまま角度だけを変えられます。参照から造作を保てるモデルを使ってください。
- 画像内にラベルを入れられますか?
- モデルによっては文字の指示に従いますが、細かい文字列は崩れます。ラベルや寸法は生成の外で載せるほうが確実です。


